浜松聖星高等学校で動画講座をしてきた話

部長の母校である浜松聖星高等学校へ動画講座をしてきました! 過去に理事長の動画の撮影・編集をした経験をもとに、いろいろお話しをしてきました。

浜松聖星高等学校で動画講座をしてきた話

どうも部長の伊藤です。
今回は私の母校である「浜松聖星高等学校」の生徒の方々へ、動画についての講座を行ってきました。

高校のHPにも紹介されているので、そちらもご覧ください!
HPはこちら


きっかけ

私は高校を卒業する直前に、元顧問で非常に仲が良い瑶介先生の依頼で、理事長のインタビュー動画の撮影、編集をした経験があります。
浜松聖星高校の公式YouTubeに動画が公開されているので、気になる方はぜひ調べてみてください。

また、私は元々情報系が好きだった影響で、情報の先生の園川先生とも非常に仲が良いです。
今年の3月ごろに高校にお邪魔したところ、園川先生と会い、その時に
園川先生「伊藤さん〜動画講座やってよ〜理事長の動画作ったんでしょ〜?」
伊藤「いいですよ」
園川先生「やった〜いつにする〜?」

と、二つ返事で承諾した経緯があり、今回の動画講座の講師としてお邪魔してきました。


何をしたか

誰でも簡単に動画を撮影できるようになったからこそ、「動画」の存在意義と、動画を作る上で意識しなければならないことを知り、理解してもらうために、講師として講座を行いました。

流れとしては、
自己紹介

本日の流れの紹介

動画とは?

動画は主に3つのことを意識して作られている

動画を作る上で知るべきこと

動画を作る上で必要な道具

理事長動画の解説

動画編集コーナー
という流れで進めました。
それぞれ何をしたか軽く解説します。


自己紹介

自己紹介では、
・浜松聖星高校の卒業生であること
・理事長の動画の撮影、編集をしたこと
・今は岡山理科大学 工学部 情報工学科に在籍し、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークの3本柱を学んでいること
・大学の部活として「情報処理研究部」という部活に所属していること
を紹介しました。


当日の流れ

「動画編集のやり方!」や「テクニック」を教えるではなく、「動画とは?」についての講座ということを説明しました。

これは私の持論ですが、とりあえず「やってみる」と、意外となんでもできるようになるので、ぜひ色々なことに挑戦してほしいということも伝えました。


動画とは?

YouTubeやInstagramなどで動画による情報発信が行われている中、その動画の「存在意義」について解説しました。

情報を発信するなら、別に「文字」や「静止画」でもよくないですか?
私は、「動画というメディアは、他人に情報を伝えるメディアで、一番情報量を多く詰め込めるメディア」と考えています。

動画が文字や静止画より優れている点

文字
活字がずらっと並んでおり、一文字ずつしっかりと見る必要があり、想像力も必要。

静止画
「情報量」という観点では、動画の方が情報量が多い。

逆に文字や静止画が動画より優れている点

・印刷が可能なため、動画を再生する機器が必要ない。
=スマホやパソコンの操作が苦手なお年寄りの方でも、新聞による情報吸収ができる
・データ量が軽いため、通信環境が安定しない状況でも閲覧が容易

しかし、昨今の技術革新により、通信速度の高速化と安定化、再生機器の高性能化などが進んだ結果、動画による情報発信が非常に多く使われ流ようになったという訳です。

技術革新の例として
・5G
・Wi-Fi6E
・Starlink(衛星通信)
などを紹介しました
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動画は主に3つのことを意識して作られている

動画は
「何を伝えるか」
「誰に伝えるか」
「どのような風に伝えるか」
を考えて作られており、それぞれの違いが動画の構成を大きく変えているということを解説しました。

例として

ニュース動画
「何があったか/何が起きたか」を「みんな」に「早く、わかりやすく」

YouTuberの動画
「私たちの面白さ」を「みんな」に「好感が持てるように/バズるように」

Instagramのストーリーや投稿
「僕/私の面白い・楽しい・幸せ」を「フォロワー」に
「楽しさ・幸せが伝わるように」

誕生日サプライズ動画
「誕生日おめでとう!と思っていることを」を「誕生日の人」に
「嬉しいと思うように」

それぞれ例として実際の動画を流しましたが、私は人が出てくるYouTubeを観ないので、とりあえず「HIKAKIN」という方の動画を使用しました。が、これを大衆の前で流すのはちょっと心が持ちませんでした(途中で再生止めた)


動画を作る上で知るべきこと

動画を作る上で知るべきルール、今回は主に「権利」についてを解説しました。

動画を作る→動画を作った人に知的財産権が発生する

発生する権利だけではなく、干渉する権利についても説明しました。

具体的には
・施設管理権
・肖像権
・プライバシー権
の説明をしました。

「映り込んでしまった」という場合も、プライバシーを尊重する必要がある。
「報道の自由」と「プライバシー」はぶつかり合っている。

映像だけでなく、音にも権利が存在することを説明しました。
また、製作者様が
「使用しても良い」「非営利目的のみ使用可」「帰属を明記の上、使用可」など、さまざまなパターンで使用を許可している場合があり、それぞれの対応についても説明しました。


動画を作るのに必要な道具

動画を作るのに必要な道具(機材)を解説しました。

今の時代、スマホ一台で撮影から編集、共有ができるので、より動画制作というものが身近なものとなりました。

スマホを使用しない場合、主に
・カメラ
・マイク
・パソコン
の3つが必要であり、どの機材を使用しても最終的にはPCが必要なことを解説しました。


理事長動画の解説

自己紹介の時に触れた「理事長のインタビュー動画」の解説を行いました。
構成と工夫点、編集機材の3点を主に伝えました。

構成

よくあるインタビュー形式の動画。
司会者が質問事項を述べて、それに対して回答するという構成。

工夫点

1:見ていて飽きないようにする(これが一番重要)
非常に長い動画なので、「ただ単に喋っているだけ」だと
見ている側はだんだん飽きてくる。

“視覚的”な変化を与えることで飽きさせないようにする

[例]
・動画の途中で参考資料を前面に出す
・字幕の大きさを変えて動きを出す
・ずっと同じところからの映像だけでなく、別の角度からの映像を挟む

2:字幕を入れてわかりやすくする
政治関係の難しい単語や話が出てくるので、全て字幕を入れて「聴くだけ」ではなく、見ても理解できるようにする。字幕の有る無しで、理解度が大きく変わる。

編集機材

カメラ

・僕のスマホ(iPhone XS)
・瑶介先生のスマホ(iPhone 12 miniをDJIのジンバルに搭載)

マイク

・僕のiPad(iPad Pro 11" 2018)

パソコン

・僕のPC
CPU:i7-2600K
GPU:GTX1070
RAM:16GB

編集ソフト

Adobe Premiere Pro
Adobe After Effects
Adobe Photoshop

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4K動画を変種するには明らかにスペック不足なので非常に重かった...


動画編集コーナー

スマホアプリ「VN」を使用して撮影から編集まで体験してもらいました。

手元にあるペンケースとかカバンについてるぬいぐるみとかを動画で撮影し、それを繋げて動画にするということを行いました。
動画の開始、動画の繋ぎ目に効果を入れ、字幕を入れ、その字幕のフォントや色、スタイルを自由に決めて編集しました。

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パソコンでしか動画編集してこなかった私は、正直「スマホで動画編集(笑)」と思っていたのですが、いざ使ってみると空いた口が塞がりませんでした。簡単に効果を入れることができ、「これで十分じゃん」と思ってしまいました。「動画」だけでなく、「編集」も身近な存在となったのだと感じました。


あとがき

私は部長ということもあり、部活で部員の前で色々喋ったことがあるので割と人前で話すのは得意だと思っていたのですが、全く知らない大勢の前で"講師"として喋るのは非常に緊張しました。
緊張しすぎて1回目の時は早口になってしまいました...これは反省。
2回目は落ち着いて喋ることができたのでよかったです。
LT大会等でもこのような形式で行われるので、非常に良い経験となりました。

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変更履歴

2023年9月12日 10:50 更新

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